家賃と同じ金額の住宅ローンが支払えなくなる
ここ最近は金利が安いこともあって、
「賃貸の家賃を払うなら、家賃より安い住宅ローンで自宅を買いましょう!」
「家賃並みで買えるマンション」
という広告を見ることもありますよね。
こうして自宅マンションを購入しても、たった数年で住居費が家計を圧迫して立ちいかなくなるケースがあります。
賃貸の家賃と同じ値段でマンションが買えるなら、生活レベルを変えないことで、家計が圧迫するはずはないと思えますよね。
でも、実際に住宅ローンが支払えなくなるには、それなりの理由があるんです。
賃貸家賃並みの住宅ローンの支払いができなくなってしまう理由を紹介します。
家賃並みの住宅ローンが支払えなく理由とは
生活レベルは賃貸のときと変わらない。
↓
資産になるから、と自宅マンションを購入。
↓
いつのまにか、家計が赤字になった。
こうなると、まずは家計の見直しから手をつけて、返済条件の変更などでしのいでいくしかありません。
家計の見直しによっては今の自宅を売却することも検討する必要があるかもしれませんね。
実は、マンション購入後に住居費が一気にアップして首が回らなくなったという人は少なからずいるんですね。
原因は住宅ローンを安く見せるからくり
原因は、購入後の月々の住居費は住宅ローンが全てではないという認識の不足にあるんです。
「家賃並みの返済」「今の家賃と比べてみてください」と言った言葉のチラシを見ると、毎月のローン返済額としては低く、今の家賃と比べても、なんとか返済できそうな手頃な金額が書かれています。
チラシに掲載されているローンの資産は、その時点で最も低い金利が用いられがちです。
変動金利型や固定金利型の3年や5年といったタイプが資産に多く使われますが、これらは今後の金利上昇に伴って返済額がアップしてしまう可能性が高いので、金利が低く設定されている側面があります。
また、購入することによって負担する維持費を忘れてしまっていると、ボーナスによる補填でなんとかしのいでも、1年もしないうちに貯蓄が底をつくこともあります。
「家賃並みの返済」を広告に出しているところは、月々のローン返済例に、「ボーナス返済」を入れていることがあります。
このプランにすると、月々のローン返済額を少なく見せることができるので、お手頃感が演出できます。
この時に、「それくらいの額なら、今貯蓄に回している額と変わらないし、ちょっと節約すればなんとかなりそう」と思った人は他にどんな負担があるのかを見逃していたのかもしれません。
例えば、年収400万円の人の場合、健康保険や厚生年金、所得税や住民税などが差し引かれるので、手取りはおよそ300万円です。
月々の住居費を見ても、賃貸生活で今6万円の家賃を支払っていたとして、月65,000円のローン返済を目論んでいたとしても、今まで「貯蓄」としてためていたものはゼロに、「小遣い」も減額、ランチも外食からお弁当に変更してトントンになります。
ボーナスでのやりくりも、今までの「旅行帰省費用」を割り当てることになります。
こうなるしわ寄せの原因は、マンションの管理費・修繕積立金です。
生活水準を変えてしまったから

ここ数年、手取りも大幅に減っているんですよね。

自宅を所有する観点からすれば、給料を額面で見て安心するのは禁物です。
「家計支出を見直せば後数万円くらいは大丈夫」という考えは慎重に検討したほうがいいです。
賃貸に住んでいた時と、生活レベルは変わらない、と思っていたとしても、よくよく考えると出費も増えていたりします。
水道光熱費など必要な支出に比べて、お小遣いや旅行資金などは引き締めやすいと考えがちですが、削ると心のゆとりもう生じます。住宅ローンが重く辛いものになってしまいます。
一旦膨らんでしまった生活水準の引き締めはものすごく難しいからです。
今、家賃並みのローン返済が当初のもくろみと違っていたら、自宅を売るか、賃貸生活に戻るかの比較になるのかもしれません。
ネットで依頼すれば、簡単に1分程度で今の自宅を査定してくれます。
もちろん費用は無料です。