高齢になると住まいも変化したほうがいい
ここ最近、住まいのダウンサイジングという言葉が注目を集めています。
これは、子供が巣立ったシニア世代が夫婦二人で暮らすのにちょうどいいコンパクトな住まいへ住み替えたりたり、立て替えたりすることです。
NPO法人老いの工学研究所が60歳から97歳までの高齢者を対象にしたアンケート調査(2014年12月から2015年2月)によれば、
男性のおよそ3人に一人、女性のほぼ半分が、現在の住む自宅に不満や不安がある、と回答していました。
1位 | 管理が大変(広すぎる・老朽化) | 59.6% |
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2位 | 段差・階段がある(室内) | 36.9% |
3位 | 地震・災害が心配 | 24.1% |
4位 | 寒い(日照や密閉性がない) | 13.5% |
5位 | 坂道が多い(周辺の環境) | 5.0% |
6位 | 病院が遠い | 4.3% |
6位 | 買い物が不便 | 4.3% |
8位 | 狭い | 3.5% |
9位 | 防犯面が不安 | 2.8% |
10位 | 駅が遠い | 2.8% |
高齢世代の住まいへのニーズは、明らかにファミリー層のものとは異なるからなんですね。
住み替えはローン完済後に
住み替えを無理なく実現するには、住宅ローンを完済しすることが大切です。
なぜなら、多くの金融機関で住宅ローンは一世帯につき一つ、というスタンスを取っているので、住み替えに際しては新しく住宅ローンを組むなら、現在の住まいの住宅ローンの支払いを終えていることが条件となるからです。
残債がある場合には、現在の住まいを売却して一旦完済するか、住宅ローンよりも金利が0.5%程度割高となる住み替えローンを利用することになります。
また、仮に新たに住宅ローンが組めたとしても、収入や年齢などの問題から、高齢になればなるほど、借り入れ可能額は少なくなります。
この他にも今の住まいを持ったまま、セカンドハウスローンを利用するなど、方法がないわけではないのですが、老後の生活で金銭的に余裕の全くない生活は避けたいものです。
それには住み替えやセカンドハウス購入の際には、今の自宅を売却したお金が少しでも手元に残るような形を作っておくことです。
ネットで依頼すれば、簡単に今の自宅を査定してくれます。
もちろん費用は無料です。