やっぱりマンションの修繕費は高い!?

一戸建てもマンションも住まいにかかるメンテナンスの費用がかかります。

 

それが 修繕費 です。

 

ところで、マンションと一戸建ての修繕費を比べるとどちらの方が多いのでしょうか。

 

「修繕費」という明確な項目があるマンションと、自分でお金を貯めて修繕する一戸建てでは、そもそも考え方が違う面があります。

 

費用という面で、修繕費を比較してみました。

 

 

 

マンションでも一戸建でも修繕費は50年で1000万払う!

 

 

マンションの場合には、一戸建てと違って「管理費」が必ず徴収されますよね。


 

 

マンション共用部分の維持管理のために「管理費」が徴収されます。


 

それぞれのマンションには、管理組合があって、「管理費」や「修繕積立金」を徴収しています。

  • 管理費:マンション共用部分の維持・管理のために必要となる費用
  • 修繕積立金:将来的な大規模修繕工事のための積立金

通常、マンションの管理費は、管理人の人件費や清掃費用が含まれますよね。

 

ただ、管理費が安くても、管理の質に問題がありだと結局は、高くついてしまうこともあります。

 

マンションを購入した当初は、月額の負担額ばりに偏りがちなので、あまり管理費や修繕積立金を気にしないものですよね。

 

実際に、マンション新築時には、販売しやすくするために、修繕積立金を低く抑えていて、4、5年目で一気に値上げしたりします。

 

立体駐車場の使用料金も、将来的な修繕を考慮していないので、全て管理費に充当されている場合もあります。

 

マンションの修繕費はそのほかの項目も合わせる

マンションの修繕費には修繕積立金という名目が加わる

 

マンションなどの集合住宅の割合が80%以上という東京都江東区が行った「マンション実態調査報告書(平成21年3月)」によれば、区分所有者あたりの年間平均積立金額は、11万から21万程度です。

 

また、国土交通省の「平成25年度マンション総合調査」で、一ヶ月あたり、1戸あたりの「修繕積立金」の額の平均は、駐車場使用料などからの充当額を含めて1万1800円(年間で約14万円)です。

 

マンションの修繕費は、数年ごとに修繕積立金の額をアップさせるのが主流です。

 

さらに、20年目など節目の大規模修繕時に不足額が生じた場合、「修繕積立一時金」を徴収するケースもあります。

 

これに加えて、購入時の諸費用に含めて「修繕積立基金」として30万円程度のまとまったお金をあらかじめ徴収しています。

 

これらを合計するとマンションで50年間に支払う「修繕積立金」の合計は1000万円を上回るんですね。

 

修繕積立金の累計額次第でさらに徴収される可能性もある

 

修繕積立金の累計額は、大規模修繕工事のために管理組合全体で蓄えているお金のことです。

 

この総額金額が、将来予定されている大規模修繕工事のために金融機関からの借り入れがなく実施できるくらいか、がポイントなんですね。

 

もし、この修繕積立金の累計額が、工事をする前に、長期修繕計画書や過去の実施履歴の工事金額と比較して、少ない場合には、途中でさらに徴収される可能性があります。

 

管理費や修繕積立金の改定予定の有無に関しては、「重要事項調査報告書」というマンションの管理組合調査の基本となるものに記載されています。

 

総会の場で議案として審議されていれば、1、2年分の総会議事録を確認しておくと予定がわかりますね。

 

一戸建ての場合の修繕費はリフォームとして計算

 

マンションに比べれば、一戸建ての方では、壁の張り替えなどそれほど大きくないメンテナンス費用がかかります。

 

その他に50年間で見れば、一度は全面的なリフォームが必要です。

 

広報や材料などにもよるのですが、今現在の相場で1000から1500万円程度は必要です。

 

つまり修繕費という観点からだけ見れば、マンションでも一戸建てでもだいたいトントンの水準ということになります。

 

マンションより一戸建ての方が管理費などがないからお得なの?

 

住宅を選ぶ際に、一戸建てを選ぶ人の中には、「マンションと違って、管理費・修繕費がないからお得」だと思っている人が少なからずいるみたいです。

 

ほんの1年程度しか住むことがないのであれが、管理費や修繕費用がかからなくてお得なのはわかります。

 

しかし、どういった建物でも絶対に経年劣化をしていくのです。

 

メンテナンス費用がゼロ円の建物はこの世の中に存在しないんですね。

 

つまり、一戸建ては管理修繕が必要ないというわけではないんです。

 

一戸建ては自己責任 の世界だからこそ、月ごとに請求されることがない、というだけなのです。

 

むしろ、マンションのように多くの世帯で修繕費用を分担することができない分、ちゃんと維持管理をして資産価値を保っていこうと考えると、マンション以上に個人の負担が大きいこともあります。

 

たとえば、もし、一戸建てで雨漏りした時、助けてくれるのは自分だけです。

 

マンションだったら、共用部分については修繕積立金で賄いますが、一戸建ての場合は、自己責任で業者に頼んで修理することになります。

 

 

突発的にお金が必要になるのが一戸建ての修繕費に関するデメリットですね。


 

 

仮に、まとまった額の修繕費用がストックされていないとお金に苦労することになりますね。


 

突発的な修繕費用、そして定期的な修繕費といったように、一戸建てを良好な状態で維持管理していくのには、それなりに資金的な準備をしておかないと大変なのが一戸建ての管理費・修繕費です。

 

やっぱりマンションの方が修繕費は高い

 

ただし、マンションの「修繕積立金」は、あくまで共用部分の修繕のお金なので、自分が住むことになる専有部分のリフォームにはさらにお金がかかります。

 

それに加えて、マンションでは、日常の清掃や点検、設備の交換など日々のメンテナンス費用として「管理費」も必要です。トータルの維持費ということで言えば、マンションの方がコストが高めになります。

 

今、住み続けてこれからかかるマンションの修繕維持費がいっそうかかることを考えると、自宅を売るか、住み続けるかの比較になるのかもしれません。

 

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