中古の築10年以上、駅近マンションを買うべきで新築は買わない
マンションを購入することを考えたときに、
「新築」と「中古」どっちがいいの?
と、まず入り口で悩みますよね。
不動産販売を経験した私が資産価値と生活のバランスから言えば、本音は絶対に中古です。
買うなら中古マンションの方がいい、というのは、あくまでも主観が大きいので、それぞれの方の考え方によっては違うのは、大前提です。
マンションは、新築では買わないで、中古の築10年以上、駅近マンションを買うのがベストです。
ここでは、なぜ中古マンションのほうがいいのか、今回はその理由を詳しく説明しますね。
新築マンションの魅力とは
まず、新築マンションのいいところは、どこにあるか、ということですよね。
それは、新しい、ということです。

ショールームを見ると、新しくて綺麗ですよね。

新築マンションのいいところは、「新しい」ところで、これ以外はないんですね。
新築マンションって、実際に見るとキレイなエントランスから内装に到るまで、新しいんですね。
新築だから、新しいのは当然なんですが、新しい以外にいいところがないんです。
新しいので、設備が最新のものがあるのも、今まで誰も住んでいないので。当然すごくきれいです。
その点は、中古マンションにはない絶対的な魅力ですよね。
新築マンションは「新しい」以外にいい点は見当たらないのですが、新築マンションでも購入してもいいかなというのは、駅近で価格が下がりにくい物件です。
ただ、駅近の新築マンションは、価格が高いのでなかなか手が出ない弱点はあります。
けど、本当に駅近で割安感のあるものがあればこの新築でも買ってもいいですよね。
中古マンションの魅力とは
中古マンションには、新築マンションにはない魅力があります。
- 価格の下落が少ない
- マンションの雰囲気がおおよそわかる
これらは、資産価値と生活の環境から考えると、新築マンションにはない魅力なんですね。
一つずつ見ていきますね。
中古マンションは価格の下落が少ない
中古マンションの魅力の一つは、「価格の下落が少ない」という点です。
新築マンションの場合は、は築年後およそ10年ぐらいで価格が急激に下がります。
本当に時期が過ぎると、急降下で下がります。
やはり新築マンションは、まだ誰も住んでないというところが付加価値としてついているんですね。
だから、誰かが住んだ瞬間に、誰も住んでいないという付加価値がなくなります。
それでもキレイな状態は続きますが、それでも10年ぐらい経つと、価格が下がっていきます。
だらだらと価格が下がってきて、下がり止まりしたところ以降が、中古マンションの購入の狙い目なんですね。
マンションの雰囲気がおおよそわかる
中古マンションであれば、マンション内の雰囲気がなんとなくわかります。

マンションに入ると、なんとなく家族構成やら雰囲気はわかりますよね。

中古マンションは、すでにコミュニティができあがっていますからね。
新築マンションだと、どうしても建築の途中で買うことになります。
外観や敷地の中はもちろん、住んでる方の雰囲気もやっぱりわからないですよね。
できたらこうなるかも?という、現実感のあまりないマンションギャラリーを見て、購入を決めるわけです。
中古マンションであれば、確かに、もうすでにできあがっているコミュニティの中に入る点では、少しステップを踏むことになります。
でも、隣近所や、上の人、下の人がどんな感じの人かは新築に比べると、わかりますよね。
購入前の時点で、明らかにちょっとおかしい人とか、一緒のマンションに住みたくないな、という人がいるのがわかります。
その辺の実際に住んだ時の日常生活の雰囲気が想像と違いすぎるリスクは、かなり新築に比べると軽減できます。
中古マンションを選ぶポイント
- 買う時と売る時の価格差が出にくい物件
- 自分と家族が安心して暮らすことができる物件
買う時と売る時の価格差が出にくい物件
買うときと売るときの価格差が出にくい、というのは、マンションを不動産としての資産としての側面としてとらえているからです。
中古マンションを買って、売った時に、同じような価格でマンションの売却できたら、住んでいる期間中は、ただで住んでいたことになりますよね。
買う時と売る時に差がなければないほど、非常にお得、ということですよね。
新築マンションの場合は、販売価格時に、広告費が含まれているんです。
広告費は、新築マンションプロジェクトのおよそ2割を占めます。
ということは、新築マンションの販売価格には、物件価格+2割の広告費が入っているんですね。
形式的に考えると、購入時に2割プラスされているということは、購入後、すぐに売却したら2割の値段が下がるわけです。
その点でも、中古マンションの場合は、買値と売値の差がない可能性が高いです。
自分と家族が安心して暮らすことができる物件
マンションの資産としての面はお金の面です。
もう一つ、最も大事なのは、自分と家族が安心して暮らせるということですよね。
自分と家族が安心して暮らすことができる物件を選ぶというのは、すごく大事です。
やっぱりマンションは、集合住宅です。
合わない人、変な人がいたりすると、もう生活が心地よくなくて、「こんなはずじゃなかった」ということになってしまいます。
周りの他人のことなので、どこまで深入りしてわかるのか、というのは難しいですが、中古マンションであれば、ある程度の情報収集ができます。
不動産屋と一緒に、変な人がいるか、というのはきちんと確認して家族が安心して暮らせる物件を探した方がいいです。
狙い目の中古マンション
中古マンションを購入するとして、どんなマンションが狙い目なのか、というと次の3点がポイントです。
- 築10年から30年くらい
- 駅近マンション
- 2LDK以上の間取り
資産価値と住環境のバランスから、この結論を出しています。
築10年から30年くらい
狙い目の中古マンションはどんな程度のマンションがいいのか、ということですよね。
まず、築10年から築30年くらいのマンションです。
このあたりであれば、もう価格が下げ止まっているので、購入ターゲットに入ります。
逆に、築30年よりも、ずっと古いマンションになると、価格の面でもデメリットが出てきます。
古い方が安い価格で売り出してはいるんですが、購入してからの税金の控除、例えば、住宅ローン控除や、不動産取得税の軽減が使えない場合があるんですね。
だから、だいたい築10年から築30年くらいの幅に収まっている中古マンションの方が、税制の優遇面でも買い頃感があります。
駅近マンション
駅から近い立地にあるマンションは、新築の場合も資産価値は下がりにくいんですね。

駅近のマンションは「腐っても駅近」というのを聞いたことがあります。

駅近マンションは、売却するときも有利なんですね。
駅に近いマンションは、やはり価格が下がりにくいのが魅力の一つなんですが、売るときも有利なんです。
マンションを売却しようと思った時に、買い手のお客さんがつきやすいんですね。
駅近は、本当に何にも変えがたいくらいの魅力があるので、中古マンションを狙うなら、徒歩5分以内の駅近マンションを狙いたいですね。
2LDK以上の間取り
間取りのことで考えると2LDK以上の間取りがあった方がいいです。
3LDKとか、そのくらいの間取りがあってもいいですね。
たまに1LDKで、リビングがすごく広い物件もあって、一人で暮らすには魅力あります。
1LDKより小さい部屋だと、床面積50uで買い換え時に税金の特典などが受けられない場合もあります。
→「床面積50u以上」で住宅購入時の税金などに大きく差が出る
ただ、売却まで視野に入れると、夫婦や子供がいる家庭が買うパターンが非常に多いので、少しでも間取りが多い方がいいですね。
購入層が広がるので、すぐにお客さんがつくという理由があります。
中古マンションを購入する時には、この間取りも一つのポイントになります。
マンションを買うなら新築と中古どっち(まとめ)
買うなら新築マンションか、中古マンションかは、大きな選択肢として重要です。
結論としては、中古の築10年以上、駅近マンションを買うべきで、新築は買わないというのが資産価値と住居環境としてはオススメです。
でも、すべての人にとって、メリットだらけというわけではないですよね。
会社や子供の学校、車が必須な住環境など、人によって様々です。
最終的には、ご自身で選択したマンションがベストな選択になります。
新築または中古のマンションを購入する際に、今住んでいる自宅を買い替えるなら、資金計画を練る必要がありますよね。
今の自宅の売却査定額がわかれば、必要な自己資金がどれくらいか計算できます。
ネットを利用すれば、簡単な入力で複数の査定を知って、現在の価値を知ることができます。