マンションはエリアと駅からの距離がよくないと売れない
マンションは立地が最重要項目です。
マンションを売却するには、人気のあるエリアで駅から徒歩5分以内であれば、高く売れます。
ところが、不人気エリアで徒歩15分を超えると、空き家率も多くなかなか売れません。
安心感を考えると、都心の利便さにも資産価値が高いですね。

もしこれからマンションを購入する立場で、立地を考えると、どのようなエリアのマンションが選ばれるのでしょうか

まず、視点として、みんなが住みたくなるような憧れのエリアでマンションが積極的に選ばれます。
エリア的には、街の連続が感じられて全体的な需要があるエリアですね。

マンションは駅から近い方がいい、と言われますがどれくらいの 距離 だと無難でしょうか?

駅から最低でも徒歩10分以内にこだわりがある人が多くなってきてます。
将来的にも、できれば5分以内が理想的なんです。

どうして駅から5分くらいがいいんですか?

理由は簡単で、住まいを探す人は、買うにしても借りるにしても、
住宅のポータルサイトで物件を探す時には、希望の駅を選んでから、検索条件を絞っていきます。
次に、駅から「徒歩5分以内」。徒歩1分=80mとした場合、5分ならば約400m以内になりますが、そこで、希望の物件が見つからなければ、「徒歩10分以内」に広げます。
それでも希望の物件が見つからなければ、ほとんどの人は次の「15分以内」まで広げる人はかなり少ないようです。
駅から10分+人気エリアでないと空家率が高くなる
2018年時点の総務省統計局「平成30年 住宅・土地統計調査」の”最寄り駅までの距離別の住宅割合と空き家率”の調査を見ると明らかなんです。
マンション等の集合住宅や一戸建てなどの自宅が駅から離れれば離れるほど、空き家率は増えています。
今は空家率が15%程度と言われていますが、人口がだんだんと少なくなってきて、空き家率が2割を超える頃になったらどうなるのでしょうか?
おそらく、大多数の人が「徒歩15分以内」のマンションはスルーするはずです。
駅から徒歩11分でも10分に比べたら、検討する人が何倍にも違ってくるはずです。
それではいくら売ろうとしてもなかなか購入希望者はでてこないはずです。

マンションを 将来の資産 になるようにと考えているんですが、一番重要なことはどんなことでしょう?

今後、高齢化社会や震災などからの安心感を求めるために、マンションでは特に利便性が重視されます。
利便性の高い都心のマンションの資産価値が高まっていくはずです。
住むところの資産価値を考える上で最も重要なのが 立地 です。
資産価値も、同じ値段としても駅近の方が高いんですね。
→資産価値は駅近が下がりにくい
立地によっては築年数が古くて、価格設定が高めにもかかわらず、売り出したと同時に購入希望者がすぐに集まるマンションもあれば、
築浅で表面的には綺麗で価格が低めに設定されているのに、なかなか購入希望者が出てこないマンションもあったりします。
その建物のスペックよりも、立地によって資産価値が決められているのです。
東日本大震災以降さらに立地が重要になっている
東日本大震災の時に、勤務先の都心部から、自宅までの距離が遠いために、帰宅が困難になってしまった帰宅難民が発生しました。
あのことがあってから、さらに都心部に人が集中している原因の一つになってしまいました。
高齢になると利便性を求めて都心集中に
さらに、高齢化問題を考えていくと、今後どんどん増えていく定年世代が、これまでは郊外に住んでいた方々が利便性を求めるようになります。
車を運転して、大きな駐車場を歩いてショッピングモールにでかけるのも面倒になったりすると、買い物施設や最新設備のある医療施設が近くにある場所を選ぶようになります。
それよりも、どこにいくにもすぐに行ける老後生活を過すために、より便利に、安心を求めて 利便性 の良い都心部に住み替えを検討するという流れになりつつあります。
今後、ますます利便性の高い都心のマンションの資産価値は高まる一方で、都心から離れた郊外のマンションの方が資産価値が下がっていく可能性が高いのです。
利便性が高い場所は、購入後に賃貸に出す場合も売却する場合も有利です。
かつて言われていた、「どんな場所でも土地さえ所有していれば大丈夫」と言われた時代は終わってしまいました。
今の自宅がどれくらいの価値があるのか、売却したらいくらくらいになるのか、知りたいですよね。
自宅を購入したときと、今の値段の差も知っておきたいですしね。
ネットで依頼すれば、簡単に不動産の価値を診断してくれます。
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