案内が月2件程度なら即、価格の値下げ変更を検討すべき
不動産を売却するために、物件を売り出したはいいけど、なかなか買い手がつかないう状況になることがあります。
そんな時に、不動産業者から
「お客さん、すいませんm(_ _)m
売りに出してはいるんですが、なかなか買い手がつかない、というか、問い合わせがないんですね。
ちょっと価格を変更したいんです
そして改めて活動さしてもらいたいんです」
と値下げの提案がくることがあります。
そんなときに、売主として、当初の売却価格からの価格の値下げ変更提案に対して、
どうやって判断すべき対応をしていけばいいか、いつのタイミングで変更すべきか、について紹介します。
現状維持の不動産価格で進めてもいい場合
不動産の売主として、売却を不動産屋さんに依頼して、しばらくすると、不動産価格の値下げ依頼がくることがあります。
買い手のお客さんのご案内がコンスタントに入っているのであれば、様子見でいいです。
つまり、現状の価格を変えることはしなくてもいい、ということですね。
目安としては、1週間に1回か2回以上、お客さんの案内をしているのであれば、現状の価格を維持していてもいいでしょう。
まだ、買主は決まってないけど、よく問い合わせがきて、具体的な話はなくても、見てくれるお客さんが入るということですからね。
この場合は、不動産売却価格、条件面ではストライクゾーンの相場の中に入っていると判断できます。
だから、もう少し様子見てもいい、ということなんですね。
それでも、2ヶ月くらい様子を見て、それでも我慢できなければ、価格や条件以外の何か問題点がある、ということです。
価格条件以外で、断られる理由をきちんと確認すべきです。
不動産売却価格を変更したほうがいい場合
不動産売却を始めてから、買い手候補にする案内が、月に1件か2件程度しか入らない場合は、価格変更を検討します。
新規に不動産を売り出し開始した1ヶ月は、その物件に対してのアクセスが一番集中する時期なんですね。
その時期にもかかわらず、売り出し当初から1件2件程度しか案内がない場合であれば、すぐにでも、価格変更を考えた方がいいです。
売れ残り物件になる前に、どんどん手を打っていかないと、最後は買値を叩かれてしまって、大変なことになるからなんですね。
売り出しから1ヶ月で1件2件の問い合わせ程度であれば、すぐに対策を検討したほうがいいです。
今は、本当に物件情報の広がりが早いんですね。
本当に物件を探している人は、必ず毎日物件場ををチェックしています。

物件情報を毎日チェックしていたら、新しい物件があれば、すぐに問い合わせますよね。

買いたい、と思っている人ほど、すぐに物件を見にいきますね。
買い手が自分のストライクゾーンに入っていて、見に行く価値がある、と思ったら、すぐに案内を入れてきます。
今では、インターネットのメール予約もできるので、本当にすぐに問い合わせがきます。
それでも、全然、問い合わせすら入ってこないのであれば、速攻で不動産売却価格の変更から検討してくださいということです。
価格変更を検討する前にチェックすること
売りに出している物件の問い合わせが少ないために、価格の値下げ変更をしようと思った時にチェックしておくことがあります。
それは、価格変更を検討する前に、自分の依頼した不動産業者がちゃんとインターネットに物件を掲載しているか、ということです。
ここ最近であれば、SUMO・ホームズ・アットホームとかの不動産ポータルサイトで見るといいです。
不動産を購入しようと思っている人が、最初にアクスする入り口として検索するパターンが多いんですね。
その有名どころのポータルサイトで、きちんと載っているかを確認してみてください。
その時に、情報がどうやって載せられているのか、もチェックしてくださいね。
間取りが載っていない、写真が載ってないということではなく、
きちんとした見やすい間取りで、綺麗な明るい写真が何枚ものってるか、という目線です。
ここまで確認して、きちんとしたネット広告がされているのに、案内がない場合は価格変更する、という判断ができます。
それでも様子見すると売却自体できなくなる
不動産の問い合わせが、1、2件程度しかないのに、まだ、自分の希望する当初の売却価格で売りたい、という気持ちは残りますよね。
でも、
- 買い手候補の問い合わせは少ない
- ネット広告もちゃんと掲載されている
これにもかかわらず、次のように不動産会社に言ってしまうと、売れる物件も売れなくなります。
「とりあえず このままの値段にして、お客さんから、値段を下げて欲しい、と言われたら対応します」
と言ってしまうのは、ダメです、ということです。
絶対言わないように注意してください。
こう考えてしまうと、かなり危険です。
もうすでに、売れ残り物件の部類に入ってしまうような状況と同じです。
そもそも、不動産売却では大阪の商人のように、
「値段を下げてくれ」と言ってくるお客さんはいません。
そもそも、問い合わせがない状態なんです。
だから、不動産業者が「値段を下げたい」という提案をして言ってきているわけです。
「とりあえず、このままの値段で、お客さんから言われたら値段を下げる」というのは、その場しのぎで無意味な判断です。
少しでも、高く売りたいという気持ちがあるから、言いたい気持ちはわかりますが、ライバル物件は思っているより多いんですね。
その中で、判断を誤ってしまうと、売れ残り物件になってしまうので注意が必要です。
売れ残り物件を買いたい人はいません。
「もうあの物件、半年も出てるよね」
っていう物件を、普通に出てる金額で買う人はまずいないです。
売れ残り物件は、買取業者に買い叩かれて、近隣相場の価格よりもはるかに安くなります。
そうなる前に手を打って、不動産売却価格の値下げ変更を計画的に、戦略的に検討していく必要があります。