競売で落札した物件には清掃費用がかかる!
競売物件は、普通に取引される不動産価格よりは安いことが魅力ですよね。
安いけど覚悟しておくことがあります。
それは、物件の内装はほとんどが汚れていて傷んでいると思った方がいい、ということ。
そのための清掃費用や改装費が必要になることもあります。
競売物件の手続きが終わって、ひと段落した後に見る物件がどのような状態になっているか、具体的に見てみます。
競売物件の内装の傷み具合はわざと汚したよりもひどい
競売で落札した不動産は一般の取引価格よりはるかに安いことがメリットです。
ただ、その物件は多かれ少なかれ 内装は痛んでいます。
ちょっと考えてみればわかることですが、破産者して債務不履行で競売にかかった人にとって、家を大切に使おうという発想がないのは当然です。
故意に破壊することはなくても、普通よりも汚れもひどいものです。
競売物件を手がけている不動産業者は、この内装費も経費に含めて入札価格を決定しています。
個人で入札した場合にも、これは念頭に置いておかなければいけない金額です。
→自宅を買い換える際に競売不動産で手に入れるには知識が必要
競売物件を落札してそのまますぐに住めるとは考えてはいけません。
もちろん、占有しなくてはいけないので、鍵を変えて荷物を置く占有行為は早いほうがいいのですが、本当に住むのは内装が終わってからになります。
和室は汚れがかなり激しい
中古物件でも交換することはよくあるのですが、競売物件の場合は、焼け焦げ、シミなどは当たり前で、ひどいと土足で歩いた跡までついていることもあります。
襖や障子も交換しなくてはいけないケースはほとんどです。
ある程度は補修で補えるものもあるでしょうが、そこは予算に合わせてすり合わせすることになります。
洋室は自分できれいにできる可能性がある
洋室ならば床はカーペットを敷くことで対処できるし、壁もクロス張りならば洗浄も可能です。
最近では個人で張り替え可能なものもホームショッピングセンターで入手できるので、予算との相談になり、自分でやってしまうのもありかもしれません。
タバコの汚れはなかなか取れない
タバコを吸わない人にとっては、前所有者が残していったヤニの汚れはとても嫌なものです。
部屋の匂いは、天気のいい日に部屋を開け放っておけばいいのですが、壁や天井に染み付いたヤニの匂いは喫煙をしない人にとってはとても辛いものです。
ツーンと吐きそうな匂いに薄茶色の壁に染まっているのは、どう見ても気持ちのいいものではないです。
さらにやっかいなのは、なかなか取れないことです。
専門のクリーニング業者に頼んだ方が手っ取り早いです。
ただ、内装を全て一新するよりは安く上がります。
他にも便座や蛇口の取っ手などは、神経質な人は全て交換することになるかもしれません。
スチーム洗浄でも十分なのでしょうが、人それぞれの感覚の問題になりそうです。
競売物件でひどいものになると、夜逃げ物件のように、中はホコリとヤニ、生ゴミが充満していることもあります。
過度な期待さえしなければ、競売物件を落札して中に入った時の落胆も少ないものです。
かなり汚れている、傷んでいることをあらかじめ理解して、そして、その清掃代や内装代がかかることは、資金計算位計上しておかなくてはいけません。
中を見ることができない競売物件の最大の弱点がここにあります。