営業マンを見極める
土地とか建物を売買する時って、不動産仲介業者に、丸投げくらいにお世話になってもいいものですか?
不動産仲介業者 に売買を依頼すると、仲介手数料はかかります。
でも、不動産取引の素人同士で生じるリスクを回避するには、プロである不動産仲介業者の力を借りた方が賢明です。
実際に動くのは不動産営業マン個人なので、その人に注目するのがポイントです。
住まい探しをするときに、「わからないことがあったら不動産業者にとりあえず聞けばいい」と考えている人が多いです。
その不動産業者を判断する時に、「会社」で判断するんじゃなくて、「人」で判断するべきなんですね。
というのも、不動産営業マンには、多かれ少なかれ能力の差が歴然とあるからです。
今までの経験上、ほとんどの不動産営業マンは建築の素人で、その知識はあまりあてになりません。
はっきりいって、営業マンの多くは建物や内装、設備についてかなり勉強不足です。
不動産仲介業者はプロ?
例えば、ある家主が中古の建物を売買したとします。
たいていの場合は、不動産の仲介業者に仕事を依頼するはずです。
不動産仲介業者は素人ではできないことをする、ということです。
家を売買する際の、不動産価格の査定なんかは、素人でもできそうですけど、まず無理ですからね。
→家や土地を売却する時の不動産査定から契約までにチェックしておきたい5つの項目
そうなるとどんな、不動産業者に仕事を依頼したらいいのかは大事なポイントになります。
不動産仲介業者の種類
不動産仲介業者は大きく5つに分けることができます。
- 財閥系・大手の仲介業者
- 分譲会社系の仲介業者
- マンションに特化した仲介業者
- 地域に密着している地元の仲介業者
- 不動産の売却専門の仲介業者
おおよそ、この5つのどれかの種類にあてはまります。
不動産業者を選ぶ際に一般的に言われていること
不動産仲介業者を選ぶ際に心構えと留意点として一般的に言われているのは次の2つです
それが、
- 会社名だけで選ばない
- 営業マンには多かれ少なかれノルマがある
ということです。
会社名だけで選ばない
依頼する相手は、不動産会社というよりは、実質的には一人一人の営業マンです。
確かに、会社自体の規模なども多少は影響がある面もあるのですが、上手に取引が進むかどうかは、担当する営業マン個人の能力次第だからです。
不動産業者を過信しすぎないこと
家を建てるのは建築業者の仕事です。
住宅ローンの関係は、銀行やファイナンシャルプランナーの仕事です。
では不動産業者はなんのためにいるのでしょうか?
不動産業者の仕事は、物件を仲介して、契約書類を作って、不動産の売買を締結させる。
それが仕事です。
もしかしたら不動産業者のことを不動産のプロ、と思っているのかもしれません。
でも多くの人は、不動産全般の建築・内装・金融といった住まい全般のことについて不動産業者なら全て知っていると思っているんですね。
全くそちらの方はプロではないんです。
だから、不動産屋は設備や内装についての知識はないし、購入の方法(例えば、現金、事業用融資、住宅ローンなど)についても、それは買う人の問題であって、買主が自分で段取る、というのが基本です。
不動産業者は住まい探しの便利屋ではないんです。
ただ、最初の入り口で接触する人なんです。
不動産業者の役割は限定されているにもかかわらず、多くの住宅を購入しようとする人たちが聞くことは
- 「私はいくら借りることができますか?」
- 「こういうマンションが欲しいんですが」
と相談してしまうんです。
確かに自分の知らないことのアドバイスを他人に求めること自体は悪いことではありません。でも、結局住まいを選ぶのは自分です。
何が何でも不動産業者に聞いて、うまくいけばいいですが、失敗してしまうのは自分自身です。
不動産業者を過信することはおすすめできないということです。
営業マンには多かれ少なかれノルマがある
不動産会社の営業マンには会社側から与えられているノルマがあります。それは仲介手数料の収入目標などです。
そのノルマ達成に向けて、つまり、仲介手数料の目標額を達成するために仕事をすることが営業マンの最大の関心事です。
そのため、ある時は顧客の利益よりもノルマの方を優先して動く時もあります。
そのほかにも、
- 宅地建物取引士の資格を持っているのか
- わからないことは正直にわからないと言っているのか
- メールに誤字脱字が多くないか
- デメリットになる情報を隠していないか
などが不動産仲介業者の営業マンを見極めるコツです。